屋敷は広い。
しかし、どの部屋も手入れが行き届いておらず、離れに至っては完全に花代さんの倉庫と化していた。
十何キロもある生地やレースなんかが詰まったケースが天井まで積んであって、容易に動かせない。
だが、本家の決定を覆す事などありえなかった。
……しかも、手紙を読んでおろおろ慌てているところに、倫太郎がこの家のインターホンを鳴らしたという。
出来過ぎのタイミングに、花代さんも苦笑するしかなかった。
午前中は、とにかく掃除、掃除だった。
花代さんは畳屋さんに連絡して、新しい畳を手配したりした。
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