臆病者の鬼遊び

 


しかし――本家は、七海子をとうとう見放したらしい。
 

本家は『手を打つ』と言った。

……その打った手が、倫太郎なのだろう。


(もうだめだ……きっと、めちゃくちゃに怒られるか、ボコボコにされるに違いない……)

 


倫太郎は、自分を罰する為に遣わされたんだ……。



七海子は、一つ目の授業を終えるとすぐにふらふらと立ち上がり、早退する事にした。
 

まっちや他の子からは「保健室で様子みたら?」とも言われたが、とんでもない。


保健室には、倫太郎がいるのだ。


また顔を合わせる事になったら、今度は何をされるか分かったものではなかったので、


結局はあれこれと理由を付けて、学校を出てきてしまった。


ああ、私って不良……と、ちょっと悲しい気持ちになる。
 


そして、途方に暮れた様子で、ひょこひょこと左右に体を揺らしながら……



数時間前に通ったばかりの道を歩いた。