臆病者の鬼遊び




沈黙の間じゅう、七海子は胃が溶けて無くなってしまうんじゃないかと苦しんでいたが、


当主の最後の一言に、なんだか拍子抜けしてしまった。


(なーんだ、私じゃなくても良かったんじゃん……)
 

きっと、当主は自分を諦めて、『本家』の誰かが『鬼』退治をするように仕向けてくれたのだろう。
 

そう信じていた。
 

だが……七海子の期待とは裏腹に、殺人はまた起こった。
 


それが、一昨日見付かったバラバラ死体である。