臆病者の鬼遊び

 


『鬼』退治のシステムは、実のところとても単純である。
 

『鬼』に憑かれた人間の頭部には、他の人に見えない『角』が生える。

そして、罪を犯せば犯すほど色が濃くなり、真っ黒に染まっていく。

『鬼』退治の時は、その角を両手で掴めばいいのだ。
 

……ただし、『鬼』が大人しくしているわけがないので、


そこにもっていくまでに、壮絶な戦闘をしなければならないのだが……。
 


七海子は、自分はまだ戦闘の訓練を受けていない事、

そして足が不自由であることを告げた。

(それは事実だし、口応えでも何でもない)
 

すると、当主はしばらく押し黙った後、


「……なら、こちらで手を打つ」


と答え、電話を切ってしまった。