臆病者の鬼遊び




蝉が鳴いている。


七日間の命を燃やし尽くすように、喧しく、切なく。


この暑いのに、よくこいつは眠れるなぁと呆れた気持ちになる。


うっすらと汗ばむ頬。


気付いたら、彼は彼女に触れていた。


どうせ目を開けていたら、拒絶するんだろうと卑屈に思いながら、指を滑らせるように髪を撫でる。


それでも、七海子は起きない。


警戒心ゼロで、無垢で、無抵抗の七海子……。


こんな場所で居眠りをするな。



もしここが本家だったら、誰に襲われても文句は言えないぞ。