「ええ? それは嫌だなぁ……頑張らないと」 「ふん、勝手にしろ」 「うん、そうする」 室温を一定に保つためか、冷房がすうっと静かに停止し、 代わりに雨の音が、ざあっと強まった。 ともかく、この日の危険は去った。 明日は日曜日で、夏期講習は休みだ。 眠るのが少しくらい遅くなっても、構いやしない。 七海子は、倫太郎が落ち着くまで、ずっとそうしていた。