臆病者の鬼遊び




「………」


「黙っても無駄よ。


私は、あなたに会えないこの二日間、ずーっと聞き込みに徹していたんですからね。


答えて。


本当は、本家の捜索は、もっとずっと前から始まっていたんでしょう? 


おそらくは、二人目が殺害された辺りから……」
 

花代の表情がきりりと冷たくなり、才蔵の眼差しが暗く、煌いた。


「そうだ、その通りさ……」


「でも、上手くいってないんじゃなくて?」


「ああ……そうなんだ。


今回の鬼は、本当に奇妙でな。


というか、近頃そういうのが増えてるんだ。


犠牲者ばかり、増えていって困る」


「あらまあ。


それじゃ、木崎家のメンツも丸つぶれね。


そんな事気にしてる場合でもないと思うけど」


「もちろんそうだ。


……だが、これ以上進展しないとなると、もしかしたら本当に……


七海子達の手を借りる事になるかもしれん」


「……本気?」