一方で、人間の汚い部分ばかりを見続け、世の中の事を知らないが故に疑心暗鬼になっている倫太郎とは、真逆である。
「とりあえず、本家の意向は分かったわ。
でも七海子はどうなるの?
あの子は臆病なのよ。
それなのに、ある日突然同い年の子が、しかも頭から角を生やした子が、
家に来るわ学校にまで現れるわで、おかげで可哀想に毎日びくびくしてるわ……。
この前なんか押し入れにエスケープして、脱水症起こしかけたりするし……」
「あっはははっは!」
「笑い事じゃないわ!
とにかく七海子は、気持ちの弱い、遠慮深い子だから、
自分が可愛いことも知らずに、ずっとああなのよ。
確かにそれじゃ、せっかくのDカップももったいないところなんだけど……」
「Dカップなのか……」
「ええ、本人は気づいてなくて、未だに無理矢理Cのブラしてるけど……
って、Dカップの事はどうでもいいのよ。
それより、今回の真意を聞かせてくれない?
まさか私が何にも気付いていないとでもお思いかしら?」



