臆病者の鬼遊び




「……それから、何の修行もしてない七海子に、いきなり鬼退治をしろって電話したそうね。


……正気? 


そんなことしたら、最悪、七海子が死んじゃうかもしれないじゃない! 


ねえ!」


「待て、きちんと訳を話すから……


これ、ちゃぶ台に足を乗せるな、引っ掻くな、これ……!」
 

花代は才蔵に掴みかかったが、奥で控えていた才蔵の用心棒たる、


分家の若者にやんわりと取り押さえられ、座布団に座り直させられた。
 

才蔵は、(花代には敵わん……)と、内心冷や汗をかいていたが、


隠しても仕方ない事なので、大人しく事の次第を語り始めた。