臆病者の鬼遊び




「単刀直入にいくわね? 


何故、倫太郎を家にわざわざ寄こしたのかしら? 


……しかも、一時滞在でなく、転校までさせて。


これは一体どういう事? 


うちには、年頃の女の子がいるって分かっての行動でしょうね?」
 

才蔵は、冷えた緑茶を口に含みかけ、むせた。


「ゲッホ! ゴフゴフ……それはまあ、何だ。


……何も、私だって倫太郎を簡単に余所へ預けるつもりはない。


昔、あれの世話をしたお前だからと思って、決めたんだよ」


「答えになってないわね。


私は、どうして倫太郎を寄こしたのか? って訊いたのよ」
 


才蔵は言葉を濁そうとするが、花代は一歩も退かなかった。