臆病者の鬼遊び




(この子は、悩み事が無いんだろうか……?)
 

この世の苦痛を一身に背負ったような険しい顔で寝られても困るが、緊張感も警戒心も無い寝姿には、さすがに感心してしまった。
 

暗いオレンジ色の電気が、七海子の白い肌を弱く照らしている。


ほっぺたよりも柔らかそうで、人より大きめの胸。


むき出しになった太ももは、しっとりと綺麗なラインだった。


こらこら……と言ってやりたくなる。


まっちは、はだけて露わになった七海子の胸元や裾を、


きゅっきゅっと引っ張って直してやり、薄い布団を肩までかけてあげた。



こんな姿、間違っても倫太郎には見せられない……!


まっちは枕に頭を預けて目を閉じて、しばらくあれこれと考え事をしていたが、やがてとろとろと眠りに付いた。


遠くで、倫太郎が風呂から上がったような音が響いた。