臆病者の鬼遊び




(今日は、色々あったなぁ……)
 

七海子は、まっちのお喋りに、うん、うんと相槌を打っているうちに、ふっと眠ってしまった。
 

それに気付いたまっちは、やれやれと肩をすくめた。
 

平和そうな顔して、まったく……。


七海子のほっぺたをつつくと、ふにっとしてて、柔らかい感触が指に伝わってきた。


彼女は、そういえば、前にもこんなふうにした事あったなぁと思い出した。


確か、去年の修学旅行の時だ。


真夜中のお喋りタイムに耐え切れず、例によって、


さっさと寝落ちてしまった七海子を、みんなで寄ってたかっていじくり回したものだった。


額に『肉』こそ書かなかったが、真夜中のテンションも手伝って、鼻をつまんだり、枕を引っこ抜いたり、結構色々やった。


しかし何をしても起きないので、皆やがて飽きてしまった。


そんなふうに、呆れるくらい、七海子は寝付きがいい。


しかも、眠りが深い。