臆病者の鬼遊び

 


デカ目補正なる機能によって、目が勝手に大きくされて、詐欺レベルの面立ちになった写真に、


『きもいー!』


『でも可愛いー!』


『漫画みたいーっ!』


などと、一通りの感想を述べた。


倫太郎も倫太郎で、まるで珍獣でも見付けたような顔で、プリクラと睨めっこしていた。


プリクラの洗礼を受けた青年は、これが俺ぇ? と、眉根を寄せていた。


普段、余裕たっぷりに行動している彼を見ている七海子にとって、それはとても珍しい光景だった。


そして七海子は初めて、角の写っていない倫太郎の姿を見たのだった。


あの、透明なガラスのような二本の角は、写真には写らないのか……と、改めて不思議に感じる。


それから、ああ、みんなにはこういうふうに見えてるんだな、と思い、新鮮な気持ちになった。