臆病者の鬼遊び




「おい、七海子……お前の浴衣……」
 

倫太郎が、やっと言うと、何を勘違いしたのか七海子は、


「……あのね、まっちに合ったサイズの寝間着が無くて、


でも花代さんが浴衣出してってくれたのがあったから、それ貸したの。


私はその、お付き合い~」
 

そう言う事じゃない……。


「……勝手にしろ」


「うん?」
 

勝手にしろと言われたので、倫太郎が去った後、


テレビを消し、居間のテーブルをどかし、部屋の端に寄せた。
 


そして、押し入れから自分の布団と、急なお客様用の予備の布団を引っ張り出して来て、敷いた。


あとは枕と、薄い掛け布団があればいい。


暑がりのまっちは、タオルケットでいいと言った。