何故か二人とも、浴衣を着ていた。
お祭りに着ていくような派手なものではなくて、気兼ねせず洗濯機でガラガラ洗えるような、地味だけど丈夫な生地のやつだ。
彼と目が合った七海子が、
「倫太郎君、お風呂どうぞ」
「あ、ああ……」
まっちは、「旅館みたい」だとはしゃいでいた。
まっちはすらりとした長身で、よく鍛えた体にはしなやかな筋肉が付き、
ほどよく引き締まっていて、なかなかに浴衣も似合っている。
若干、袖の丈が足りないみたいだが、許容範囲だろう。
しかし七海子はというと、歩き方が悪い所為か着方が悪いせいか、早くも着崩れかかっていた。
歩く度に裾が大胆に開き、襟の合わせもずれまくって、胸元が今にもはだけそうだ。
くそ、着付け直したい……!



