臆病者の鬼遊び




夕飯は手軽に、ゲームセンターに隣接しているチェーン店の、ファーストフード店で済ませる事になった。


「たまに、食べたくなるんだよね~」
 


と上機嫌の七海子の横で、倫太郎はさっきゲームセンターに来た時と同じように、


落ち着かない様子で、辺りをきょろきょろと見回していた。


どうかしたのかと、思い切って訊いてみると、倫太郎はこの手の店に来たのは初めてだという。


よって、購買システムもよく分からないらしい。


今時、あり得ない。


絶滅危惧種だと、まっちはおののいた。



一体彼は、これまでどんな生活を送ってきたのだろう。


すると、七海子が慌てて「本家って、結構山奥にあるもんね~」とフォローしてきた。


まっちは、秘境に近いど田舎のお屋敷で、日向ぼっこをしている倫太郎のイメージをしてみた。


ふうん、そんなもんか、と思う。