倫太郎は、もしや七海子が何かに巻き込まれたのではと、不安に思っていたのだった。
そのため、本家にまで連絡を取ってしまった。
運悪く花代さんに繋がらなかったため、倫太郎は七海子の行方を知らず、ついさっきまでその身を案じていたのだった。
七海子は何も悪くない。
元はと言えば、真面目に担任の話を聞いていなかった倫太郎が、勝手に一人で騒いでいただけだった。
だが、それでも七海子は、
「ごめん……」
まるで全ての責任は自分にあるように、小さな声で呟いた。
倫太郎は、自分の八つ当たりにも大人しく謝って来る、そんな七海子に苛立った。
余計に惨めな気持ちになった。
「馬鹿。……少しは、言い返す、くらいしろ」
「ごめん……あ」



