翌日も雨が降った。
昨日とは違って、迷うまでもなく自転車通学を諦めるほどの大雨。
バイトはシフト的には全員集合の日、だったのだけど、ケイからは休むとの連絡が入ったらしい。
「新田さん、何か聞いてる? あの子が急に休むなんて初めてだし、昨日も遅れて来て……何かあったのかしら」
社員さんがケイの心配をしていたけど、詳しいことは何も知らないので首を傾げるしかない。
ただ昨日聞いた、学校の方で何かまとめ役をすることになってバタついているらしいということだけを曖昧に伝えた。
そっか、と、聞いてきた社員さんは安心したような笑いを浮かべた。
「あの子、体調崩したり何かあっても誰にも言わないで我慢しそうだから、心配で。学生さんは学校生活が第一だもの、それならそれで全然いいのよ!」
――ケイは、確かにそういうところがある。
誰にも頼らないで、1人で耐えて、無理して。
社員さんの言葉に、ケイへの信頼の厚さを感じた。
彼女の方がここで働いていた期間も長いのだし、もちろん彼女自身の人徳を考えたらそれは当然なのだけど。
……実は私にも、似たようなとこがあって。
昔ケイと2人で、似た者同士だねって笑ったことがある。
『お互いさ、抱え込まないで、たまには愚痴ったり頼ったりしあおうよ』
『うん。他の誰にも言えなくても、莉緒になら話せる』
バイトを休んだだけで心配してもらえるケイと、もやもやを抱えていても気付いてもらえない自分との差が小さく胸に刺さった。
私とケイと、何が違うんだろう。
――なんて比べたって仕方ないのだけれど。
まず付き合いの長さから違う。
信頼を得るだけの何かを、まだ私は出来てないじゃないか。
ケイに対して初めて、唐突に湧いたその妬みじみた感情に戸惑った。
後ろめたくて、慌ててそれを振り払おうとした。
昨日とは違って、迷うまでもなく自転車通学を諦めるほどの大雨。
バイトはシフト的には全員集合の日、だったのだけど、ケイからは休むとの連絡が入ったらしい。
「新田さん、何か聞いてる? あの子が急に休むなんて初めてだし、昨日も遅れて来て……何かあったのかしら」
社員さんがケイの心配をしていたけど、詳しいことは何も知らないので首を傾げるしかない。
ただ昨日聞いた、学校の方で何かまとめ役をすることになってバタついているらしいということだけを曖昧に伝えた。
そっか、と、聞いてきた社員さんは安心したような笑いを浮かべた。
「あの子、体調崩したり何かあっても誰にも言わないで我慢しそうだから、心配で。学生さんは学校生活が第一だもの、それならそれで全然いいのよ!」
――ケイは、確かにそういうところがある。
誰にも頼らないで、1人で耐えて、無理して。
社員さんの言葉に、ケイへの信頼の厚さを感じた。
彼女の方がここで働いていた期間も長いのだし、もちろん彼女自身の人徳を考えたらそれは当然なのだけど。
……実は私にも、似たようなとこがあって。
昔ケイと2人で、似た者同士だねって笑ったことがある。
『お互いさ、抱え込まないで、たまには愚痴ったり頼ったりしあおうよ』
『うん。他の誰にも言えなくても、莉緒になら話せる』
バイトを休んだだけで心配してもらえるケイと、もやもやを抱えていても気付いてもらえない自分との差が小さく胸に刺さった。
私とケイと、何が違うんだろう。
――なんて比べたって仕方ないのだけれど。
まず付き合いの長さから違う。
信頼を得るだけの何かを、まだ私は出来てないじゃないか。
ケイに対して初めて、唐突に湧いたその妬みじみた感情に戸惑った。
後ろめたくて、慌ててそれを振り払おうとした。



