歩きはじめると、やっぱり短くなったスカートが気になる。
けど、結局誰にも気付かれることのなかった、自己満足の小さな変化。
自己満足、のつもりが、こう気付かれないと逆に凹む。
話したいことがあると言っていたナツも何故かなかなか話題を出さず、水たまりを蹴るぴちゃぴちゃという音さえ響く、静かな帰り道だった。
これは……切り出しにくい、話なんだろうか。
「ねえ、ナツ。何か話したかったんじゃないの?」
話し声や音が反響する地下道を抜けた時、ついに耐えかねて私から話を振る。
と、弾かれたように顔を上げたナツが、大きく一歩後ずさった。
「ちょっと、何その反応」
思わず突っ込む。
行動も変だけど、ナツは顔を真っ赤にして何故か目を潤ませている。
何て言うか、可愛い。
「あの……あのね、莉緒ちゃん」
「何、いきなり『ちゃん』って」
もじもじと小さな声を出すナツに、こっちは苦笑いだ。
ほんと、ナツのこういう表情は小動物みたいに愛らしい。
「あのね。ナツ、こないだメグとアツシのデートにお邪魔したじゃない?」
「デートって……あの、バイトの後カラオケ行くって言ってた日のこと?」
こくん、と首を縦に振る、潤んだ瞳をキラキラさせるナツに、何となく話の方向性を見た気がした。
けど、結局誰にも気付かれることのなかった、自己満足の小さな変化。
自己満足、のつもりが、こう気付かれないと逆に凹む。
話したいことがあると言っていたナツも何故かなかなか話題を出さず、水たまりを蹴るぴちゃぴちゃという音さえ響く、静かな帰り道だった。
これは……切り出しにくい、話なんだろうか。
「ねえ、ナツ。何か話したかったんじゃないの?」
話し声や音が反響する地下道を抜けた時、ついに耐えかねて私から話を振る。
と、弾かれたように顔を上げたナツが、大きく一歩後ずさった。
「ちょっと、何その反応」
思わず突っ込む。
行動も変だけど、ナツは顔を真っ赤にして何故か目を潤ませている。
何て言うか、可愛い。
「あの……あのね、莉緒ちゃん」
「何、いきなり『ちゃん』って」
もじもじと小さな声を出すナツに、こっちは苦笑いだ。
ほんと、ナツのこういう表情は小動物みたいに愛らしい。
「あのね。ナツ、こないだメグとアツシのデートにお邪魔したじゃない?」
「デートって……あの、バイトの後カラオケ行くって言ってた日のこと?」
こくん、と首を縦に振る、潤んだ瞳をキラキラさせるナツに、何となく話の方向性を見た気がした。



