琥珀の記憶 雨の痛み

夏休み終盤は、そうしてあっという間に終わっていった。

なのに夏はまだたっぷりと余韻を残していて、それが消えてしまう前にと、私たちはそれを惜しむように貪ろうとしていた。


苦しかった片想いが終わって、幸せな両想いが始まった。

ひとつが上手くいくと、連鎖的に他のことも上手く回り出していった。

絡まっていた人間関係はほどけて、綺麗な輪っかになった。

誰かから誰かへと伝染するように、その輪は少しずつ大きくなっていく。


慌ただしく充実した日々だった。
とても楽しくて、幸せな。






――そう、思っていた。


駆け抜けた季節の狭間に置き去りにした、或いは目を背け、気付かないフリをしたいくつかの小さなことが、後になって大きくのしかかって来るなんて、思ってもいなかった。



















【琥珀の記憶 雨の痛み】
一部・完







一部の終わりは、二部の始まり。


















(以下あとがき)


最後まで閲覧ありがとうございました!

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、諸々の伏線未回収のまま一旦完結とさせていただいています。

これで終わりではありません。
この話は引き続き続編の二部(琥珀の記憶 雨の痛み2)へと展開していきます。

別場では既に先に公開を始めてますが、今現在パソコン環境の都合ですぐにはこちらでの公開に入れません……(´;ω;`)

そのうち二部の公開が出来るようになったらこちらにも追記してお知らせしますので、もし続きが気になるという方がいてくださいましたら気長にお待ちいただけると幸いです。


読んでくださった全ての方に感謝をこめて。
ありがとうございました。


椙山茉莉