ほくほくした気分で、休憩室を目指す。
ポケットに隠し持った琥珀よりも、有希さんやパートさんと話したことの方がずっと私を元気にしていた。
この時間、社食でもまだ軽食を扱っていて休憩室代わりにも使えるのだけれど、何か食べるでもないし、私は1人の時には狭い方の休憩室に向かう。
思い立ったが何とやら、またきっかけを失う前に、この休憩中にケイに連絡を取ってみようと思っていた。
けど休憩室に入ると珍しい顔があって、向こうも私に気が付いて手招きをする。
ごめんケイ、また後回しだ。
「アツシ! 今休憩? 一緒になるの初めてじゃない?」
「いや、俺朝からだったからもう上がり。今愛実待ちー」
と、彼は目尻を下げながら言う。
「暇だから相手してー」
「あはは! 飲み物貰ってくる、待ってて」
鮮魚コーナーがどういう時間帯で休憩を回しているのか、彼とかち合うことはほとんどなかった。
でも、ちょうどいいや。
たまには私も遊びに連れてってとお願いしてみよう。
アツシなら、他のみんなのシフトも全部把握してそうだ。
ティーサーバーから自分用に冷たいお茶を落として、ついでに彼の手元のカップも空になっていたのに思い当たり、アイスコーヒーも淹れた。
席に戻り、アツシの前にコーヒーを置くと「おお、気が利く!」と大袈裟に感動される。
「うん、下心あるからね」
にこりと笑うと、アツシはぶっと吹き出した。
「いくら莉緒ちゃんでもそれは駄目だー、俺には愛実がいるから! これは受け取れない!」
冗談だと分かっていてオーバーなリアクションをするアツシの大声は、休憩室にいた数人の視線を集める。
みんなクスクス笑っていて、私も堪え切れずに声を出して笑った。
「あのね、お願いがあって」
席に着きそう切り出すと、アツシは興味深そうに身を乗り出す。
『受け取れない』と言ったコーヒーは、早々に半分なくなっていた。
ポケットに隠し持った琥珀よりも、有希さんやパートさんと話したことの方がずっと私を元気にしていた。
この時間、社食でもまだ軽食を扱っていて休憩室代わりにも使えるのだけれど、何か食べるでもないし、私は1人の時には狭い方の休憩室に向かう。
思い立ったが何とやら、またきっかけを失う前に、この休憩中にケイに連絡を取ってみようと思っていた。
けど休憩室に入ると珍しい顔があって、向こうも私に気が付いて手招きをする。
ごめんケイ、また後回しだ。
「アツシ! 今休憩? 一緒になるの初めてじゃない?」
「いや、俺朝からだったからもう上がり。今愛実待ちー」
と、彼は目尻を下げながら言う。
「暇だから相手してー」
「あはは! 飲み物貰ってくる、待ってて」
鮮魚コーナーがどういう時間帯で休憩を回しているのか、彼とかち合うことはほとんどなかった。
でも、ちょうどいいや。
たまには私も遊びに連れてってとお願いしてみよう。
アツシなら、他のみんなのシフトも全部把握してそうだ。
ティーサーバーから自分用に冷たいお茶を落として、ついでに彼の手元のカップも空になっていたのに思い当たり、アイスコーヒーも淹れた。
席に戻り、アツシの前にコーヒーを置くと「おお、気が利く!」と大袈裟に感動される。
「うん、下心あるからね」
にこりと笑うと、アツシはぶっと吹き出した。
「いくら莉緒ちゃんでもそれは駄目だー、俺には愛実がいるから! これは受け取れない!」
冗談だと分かっていてオーバーなリアクションをするアツシの大声は、休憩室にいた数人の視線を集める。
みんなクスクス笑っていて、私も堪え切れずに声を出して笑った。
「あのね、お願いがあって」
席に着きそう切り出すと、アツシは興味深そうに身を乗り出す。
『受け取れない』と言ったコーヒーは、早々に半分なくなっていた。



