「消化って……」
別に、1回クリアしたら終わりって訳じゃあるまいし。
そう思わず突っ込むと、有希さんは妙に真剣な顔で
「高校生の頃から知ってるのと、大学生になって初めて知るのは大違いなのよ」
と言った。
「どうしてもガツガツするのよね。別に私だけじゃないよ、私の周りはみんなそうだな。高校時代真面目でしたーってタイプの子の方が、今になって、遊び方ひどいんだから」
中には『真面目ちゃんの血』を捨てて、遊びや恋だけにハマってしまう人もいるとか。
そう言われると、私には有希さんみたいに全部を頑張れるキャパは多分なくて。
ハマってしまうタイプ、なのかもしれない。
バイトを始めた途端に成績が下がったのは、私にそういう傾向があることの、何よりの証拠じゃないか。
「だから莉緒ちゃんは、今の内から、少しは遊んでおきな。勉強とここのバイトだけで高校時代終わらせたら駄目よ」
つまりそれが、有希さんの話の結論だった。
脅しの意味で、多少大袈裟には言っているんだろうけど……私には有希さんの忠告通りになってしまう危険因子が十分ある気がして、怖い。
でも、勉強とバイト以外って……。
黙り込んだ私を見て、人生の先輩は、嬉しそうに目を細めた。
「デートとかー、彼氏とかー、恋愛とか? 学校やいつものメンツには良い相手いないの? それとも、大学生と合コンするー?」
……なんて楽しそうに話すんだ、この人は。
もしやさっきのはダミーで、有希さんの最終的な結論はコレだったのでは。
「また、それかぁ」
「え、また?」
学校でも同じことを言われたばかりだと話すと、有希さんは吹き出しそうになるのを口を押さえて堪えた。
前のレジのパートさんが、またチラチラとこちらを気にしている。
「ま、ちょっと刺激が欲しくなったら声かけてよ。大学生の遊び方、教えてあげるから」
いまいち当てにしたくない助言を残すと、有希さんはパートさんの視線から逃げるようにレジを抜け、ドライアイスの補充に行ってしまった。
別に、1回クリアしたら終わりって訳じゃあるまいし。
そう思わず突っ込むと、有希さんは妙に真剣な顔で
「高校生の頃から知ってるのと、大学生になって初めて知るのは大違いなのよ」
と言った。
「どうしてもガツガツするのよね。別に私だけじゃないよ、私の周りはみんなそうだな。高校時代真面目でしたーってタイプの子の方が、今になって、遊び方ひどいんだから」
中には『真面目ちゃんの血』を捨てて、遊びや恋だけにハマってしまう人もいるとか。
そう言われると、私には有希さんみたいに全部を頑張れるキャパは多分なくて。
ハマってしまうタイプ、なのかもしれない。
バイトを始めた途端に成績が下がったのは、私にそういう傾向があることの、何よりの証拠じゃないか。
「だから莉緒ちゃんは、今の内から、少しは遊んでおきな。勉強とここのバイトだけで高校時代終わらせたら駄目よ」
つまりそれが、有希さんの話の結論だった。
脅しの意味で、多少大袈裟には言っているんだろうけど……私には有希さんの忠告通りになってしまう危険因子が十分ある気がして、怖い。
でも、勉強とバイト以外って……。
黙り込んだ私を見て、人生の先輩は、嬉しそうに目を細めた。
「デートとかー、彼氏とかー、恋愛とか? 学校やいつものメンツには良い相手いないの? それとも、大学生と合コンするー?」
……なんて楽しそうに話すんだ、この人は。
もしやさっきのはダミーで、有希さんの最終的な結論はコレだったのでは。
「また、それかぁ」
「え、また?」
学校でも同じことを言われたばかりだと話すと、有希さんは吹き出しそうになるのを口を押さえて堪えた。
前のレジのパートさんが、またチラチラとこちらを気にしている。
「ま、ちょっと刺激が欲しくなったら声かけてよ。大学生の遊び方、教えてあげるから」
いまいち当てにしたくない助言を残すと、有希さんはパートさんの視線から逃げるようにレジを抜け、ドライアイスの補充に行ってしまった。



