私とはただの『グループ』で、彩乃ちゃんとは『よく一緒にいる』、か……。
チクリと刺さる、有希さんの認識が分かる言葉だ。
でも、その内容もさることながら。
「……呼び捨てなんですか? 彩乃ちゃんのこと」
名字で呼び捨てた有希さんがどんな感情を持っているのかを推し量りかねて、微妙な聞き方になってしまう。
「あー、別に他意はないけど。なんか『彩乃ちゃん』って感じじゃないんだもん。あの子、入ってきた頃と印象変わったよね」
他意はない――つまり、別に悪意があっての呼び捨てではないってことだろうか。
「イメチェン、成功ですよね。明るいイメージになったし、可愛いと思います」
私が当たり障りのない言い方をすると、有希さんは何か考えるみたいに視線を上に走らせた。
「まあ、うん。見た目もそうだけど……雰囲気がさ。最初は莉緒ちゃんに似てるかと思ったけど、今はどっちかって言うと――」
わ。似てるって、有希さんにも思われてたのか。
でも、『どっちかって言うと』?
「彼女、他の誰かに似てます?」
全く思い当たらずに尋ねると、有希さんは自分の感覚に迷ってでもいるのか、少し首を傾げてぱちぱちと瞬きをした。
「見た目の印象は、ケイちゃんの方に近付いたかなって。でも中身はほら、莉緒ちゃんのグループの惣菜の子? ちょっと丸い方」
「ちょ、丸い方って!」
慌ててそうは言ったけど、それがナツを指してるって分かってしまった。
決してナツが太ってるわけじゃなく標準なのに、細身のメグと並ぶからそう表現されてしまうんだ。
「ケイと、ナツ……?」
いまいちピンと来なくて呟いていた。
でも、ナツと中身が似てるなら、同じ男の子に惹かれるのも――、と思うと複雑な気分だ。
言われてみれば思考も似てたし……ユウくんが私を、とか。
うわ、ホント複雑。
有希さんはその話題にはあまり興味がなかったのか、
「で、あの彼が? 小日向と小休憩一緒になった時にちょっと喋ったくらいだよー」
と話を戻した。
チクリと刺さる、有希さんの認識が分かる言葉だ。
でも、その内容もさることながら。
「……呼び捨てなんですか? 彩乃ちゃんのこと」
名字で呼び捨てた有希さんがどんな感情を持っているのかを推し量りかねて、微妙な聞き方になってしまう。
「あー、別に他意はないけど。なんか『彩乃ちゃん』って感じじゃないんだもん。あの子、入ってきた頃と印象変わったよね」
他意はない――つまり、別に悪意があっての呼び捨てではないってことだろうか。
「イメチェン、成功ですよね。明るいイメージになったし、可愛いと思います」
私が当たり障りのない言い方をすると、有希さんは何か考えるみたいに視線を上に走らせた。
「まあ、うん。見た目もそうだけど……雰囲気がさ。最初は莉緒ちゃんに似てるかと思ったけど、今はどっちかって言うと――」
わ。似てるって、有希さんにも思われてたのか。
でも、『どっちかって言うと』?
「彼女、他の誰かに似てます?」
全く思い当たらずに尋ねると、有希さんは自分の感覚に迷ってでもいるのか、少し首を傾げてぱちぱちと瞬きをした。
「見た目の印象は、ケイちゃんの方に近付いたかなって。でも中身はほら、莉緒ちゃんのグループの惣菜の子? ちょっと丸い方」
「ちょ、丸い方って!」
慌ててそうは言ったけど、それがナツを指してるって分かってしまった。
決してナツが太ってるわけじゃなく標準なのに、細身のメグと並ぶからそう表現されてしまうんだ。
「ケイと、ナツ……?」
いまいちピンと来なくて呟いていた。
でも、ナツと中身が似てるなら、同じ男の子に惹かれるのも――、と思うと複雑な気分だ。
言われてみれば思考も似てたし……ユウくんが私を、とか。
うわ、ホント複雑。
有希さんはその話題にはあまり興味がなかったのか、
「で、あの彼が? 小日向と小休憩一緒になった時にちょっと喋ったくらいだよー」
と話を戻した。



