外に出ると、重たい湿気を纏った空気。
雨、と呼ぶには心許ない程度の、傘も要らないくらいの細かい霧の粒が、降ると言うよりは漂っていた。
大雨の時には出入り口の内側か駐輪場の方へ避難しているみんなは、久しぶりに定位置にたむろしている。
「莉緒、おつかれー!」
「お疲れ様」
ドアの外に出た瞬間にわっと声がかかるこの感じが、なんだか懐かしい。
変わったことと言えば、ケイはもうその中にいない。
今だけ、今日だけでなく、これからもずっと、もう彼女がそこに現れることはない。
そして今までなら先に壁際に鎮座していたはずのユウくんは、社員試験の準備や打ち合わせがあるのか、最近出てくるのが遅くなっていた。
元々レジは終わるのが遅いので、私と同じくらいだったり時には私より遅かったり。
今日はまだ出て来てないようで、待っていたのはメグ、アツシ、ナツ、そして尚吾くんの4人だ。
「新人さん、いらっしゃーい!」
と、メグは両手を広げ元気よく、彩乃ちゃんを迎え入れる挨拶をした。
当の彩乃ちゃんは私の後ろに隠れるように縮こまっていて、中々出れずにいるようだ。
「レジに新しく入った、小日向彩乃ちゃん」
簡単に紹介しながら軽く前に押し出すと、彩乃ちゃんは慌てたようにぴょこんと頭を下げる。
「こ、小日向です! よよよろしくお願いしますっ」
雨、と呼ぶには心許ない程度の、傘も要らないくらいの細かい霧の粒が、降ると言うよりは漂っていた。
大雨の時には出入り口の内側か駐輪場の方へ避難しているみんなは、久しぶりに定位置にたむろしている。
「莉緒、おつかれー!」
「お疲れ様」
ドアの外に出た瞬間にわっと声がかかるこの感じが、なんだか懐かしい。
変わったことと言えば、ケイはもうその中にいない。
今だけ、今日だけでなく、これからもずっと、もう彼女がそこに現れることはない。
そして今までなら先に壁際に鎮座していたはずのユウくんは、社員試験の準備や打ち合わせがあるのか、最近出てくるのが遅くなっていた。
元々レジは終わるのが遅いので、私と同じくらいだったり時には私より遅かったり。
今日はまだ出て来てないようで、待っていたのはメグ、アツシ、ナツ、そして尚吾くんの4人だ。
「新人さん、いらっしゃーい!」
と、メグは両手を広げ元気よく、彩乃ちゃんを迎え入れる挨拶をした。
当の彩乃ちゃんは私の後ろに隠れるように縮こまっていて、中々出れずにいるようだ。
「レジに新しく入った、小日向彩乃ちゃん」
簡単に紹介しながら軽く前に押し出すと、彩乃ちゃんは慌てたようにぴょこんと頭を下げる。
「こ、小日向です! よよよろしくお願いしますっ」



