『杏樹こいつらと知り合い??』
『は?杏樹?...まさか』
お前の名前か?と言いたげな顔で
レンが見つめてくる。
「私の名前は桜坂 杏樹。昨日のは偽名よ」
なんて言うとさらに眉間に皺を寄せるレン。
そんなに寄せたら戻らなくなるよ?
と直接言える雰囲気ではなかったので心の中で呟く。
『ま、とりあえず全員席につけ~
あ、杏樹は窓側がいいんだろ?一番後ろ使っていいぞ。んじゃ一限目は自習だ~』
そう言って教室をでてく雅クンをみたあと
席に着く
窓側の一番後ろ、これが昔から私の特等席。
窓から当たる暖かい木漏れ日
桜がヒラヒラと落ちるのを
眺めるのが好き。
席につきウトウトとしてきたので
寝ようと思い窓側を向きうつぶせになる。
