一筋の涙 Ⅰ



『...凛ちゃん??』

そう言う爽の声が脳内に響く。

は?なんで??ここにいるの?

なんて思っていると

『りん??だれだ??』

なんて言う雅クンの声が聞こえた。

これはやばい。やばい。
会うことはないと思い偽名を
使ったのを思い出して慌てる。

『だれって、このこですよ』

なんて頭にはてなマークを浮かべた
爽が私のほうをみて言う。