その言葉に俺は、いや俺達全員は反応したと思う。だって、それはあの子が、裏切り者が俺達に言った言葉だったから。

?「あぁー!ため息なんかついちゃ駄目なんだよ。幸せ逃げていっちゃうから。だから笑わないと。それに皆には笑顔が一番だよ。飴いります?まっ、親友からの受け売りなんだけどね♪」 

そう言って、笑ってる記憶がまだ、頭の中にあった。あんな記憶早く忘れなきゃいけないのにな。




だって、あいつは俺達を裏切ったんだから。

琉「ちょっと!!まちなさーい!」

その言葉で我に帰った俺はドアの方に目をやった。すると、二人が走って出ていくのが見えた。

何なんだ、あの二人。お前らはなに者なんだ?