『みんな、まだ来ないねー。』
「そうだな...」

ザーー...
かぜがまだきつい春の始め...
幼い小さな私達。本当に幼い私達。

「知ってる?」
『なにが?』
「婆ちゃんがさ、昨日教えてくれたんだ。」
『何を?』
「お前はさ、今誰かにどうしても伝えたいことととかさある?」
『なにそれ?意味わからない。』
クスクスッ...
「そのまんまの意味だよ。じゃあさ、こうしよう。やり直したい時間があればさお前は、何を発明したい?」
『なにそれー。えー、やり直せないの?
もし、そうなったら、私だったら、タイムマシン作りたいと、思うかな。』
「じゃあ、もしそれが成功したら、お前はさ過去と未来どっちに行きたい?どっちに伝えたい?」
『うーん、私馬鹿だから、あんま難しいことわかんないけど、私は、未来かな。』
「そっか。...何で未来がいいの?いいと思ったの?」