「い、入谷くんっ!待って!」



私の前を歩く彼を必死に止める私。


彼は私の言葉に振り向いてはくれない。


周りには登校してる生徒がたくさん。


諦めずに彼の前へ出た。



「私、1年D組の水原美和と言います!今日は大切なお話を…」



『なに?』



冷たく言い放つ彼。



私は胸ポケットから一枚の封筒を取り出す。