「がっ...学校...行かないと...」



「行くんだ」



「え...あ...こっ洸くんが行くなら...」



「じゃあ...行こ」


行く時...ずっと私の歩幅に合わしてくれて...


ゆっくり行ってくれて...とても嬉しくて...


でも...


その嬉しさは一瞬で潰れた...


「深澤くーん!おはよー!」


駆け寄ってきたのは...玲奈ちゃんで...


目の前で抱き着いた...


嫌だ...嫌だ...見たくない...


辛い...


辛い...


「先...行くね...」


辛くて...私は逃げ出した...


「ちょっ、待てって!」


追いかけてこないで...


ズキッ


もう...辛いから...