ｶﾞﾗｯ


教室に入ったら...一番に洸くんがこっちに向かってきた...


「授業...始まるよ...？もう座らなきゃ...」



「何話してたの...」



「別に...」



「そ...」


それだけ言うと戻っていった...


怖い...嫌われかな...


嫌だ...


嫌われたくない...


授業なんて...ひとつも耳に入らなかった...


「雪音ちゃん、今日一緒に帰ろ」



「玲奈ちゃん...うん...」


玲奈ちゃんと歩く道は...何となく怖かった...


「今日はありがとね。じゃあ...明日からも話さないでね」



「うっ...うん...じゃあね...」


早く帰ろ...洸くんに会わないように...


「小澤！」


後少しで家に着く頃...洸くんに会っちゃった...


歩くのを速くして...聞こえないふりしてた...


ｶﾞｼｯ


「何で...避けんだよ...」



「...避けてないよ...」



「嘘つくなよ...！」



「ごめん、今日急いでるから...」


私は...洸くんを置いて家に帰った...


もうやだ...嫌われちゃったよ...