「おじゃまします...」



「挨拶はするんだね」



「なに、バカにしてた?」



「別に...」


やっぱり怖い...


でも優しい...


「始めるぞ」



「うん」


勉強道具を机の上に出してノートを開ける


「深澤さんもするの?」



「だって一緒にやった方が分かり易い」



「そうだね」



「えっと...まずはここ...」



「はぁ...」



「ここはxとyが...」



「...」


何を言ってるんだ...


さっぱり分からない...


「分かった?」



「...分かった...」



「嘘つくな」



「ごめん...ちんぷんかんぷんです(笑)」



「そこ笑うとこじゃない」



「ごめん...深澤さんは頭いいんだね」



「別に...それと深澤さんってやめて...」


何で...


深澤さん以外呼び方ないじゃん...


「洸...洸って呼んで」



「え...何か恥ずかしい...」


彼女でもないのに...


「呼べ」



「こっ洸...くん...」



「うん、何か新鮮」


やっぱり楽しいや...


洸くんと居て...


中学も洸くんと一緒が良かった...なんてね...