君と僕の一夜物語



『さぁこの屋台にあるは
クルタの田舎町の干し肉

一度口に含めばタレのその
美味しさたるや、まさに極上
二度噛み込めば滲み出る
凝縮された旨さは何にも代えがたく
三度飲みこめば喉が体が
次の干し肉を欲するまさに天下一品

今ある在庫はたった80枚
販売する日は今日限り
死ぬ前に食べなきゃ後悔すること
間違いなしのこの一品

皆様是非是非ご賞味あれ』




透き通るような声が
広場に響き渡る


その声はまるで、
体の中をすり抜けるように
中へ入ってゆき

思わず従いたくなるような
そんな力のある声だった