「日菜さん、買いもの行ったから。あ、ゼリー食べる?コンビニで買ってきた。」

颯がコンビニの袋からとりだしたのはあたしの好きなナタデココの入ったフルーツゼリー。

「颯…どうして…?」

付属のスプーンをとりだしている颯に尋ねる。

「あのな、俺は実結がたとえ赤点とってもツリーくらい見に行く予定だったんだけど。」

えっ!そうなの?だってあのとき、確か赤点とったら行けないって言ってたよね。

「お前はもうちょっと人の話を聞け。それに普通、彼女がクリスマスに行きたいっていってんのに断るわけねえだろ?」

かのじょ…?彼女!!あたしのこと彼女って…!!!颯が始めていってくれた、幼なじみじゃなくて彼女という特別な存在。