着替え終わって、外に出るとギラギラと日差しが肌を照りつけてくる。

今日も暑い。

「お前、体は大丈夫なの?」

さっきはかなり痛そうだったけど…

「うーん…まだちょっとだけ腰が痛いけど大丈夫だよ!」

そう、なのか?

て言うか、こういう次の日?みたいなのに連れ回したりすんのはあんまり良くないのかもしれない。

「颯?」

急に俺が足を止めたので実結が振り返る。

「…ごめん、その、痛くして…」

やっぱり初めてはものすごい痛いって誰かが言ってた気がするし。

無理させてしまったのは事実。

「謝らないで。あたし、すごくすごく嬉しいよ!」

嬉しい?

あんなに痛そうにしてたのに、なんで?

「だって、あたし、やっと颯の一番近くになれたもん…それに、その、…愛してるって言ってくれたから!」

途端に顔が熱くなる。

その場面が思い出されて。

本音だけど、その気持ちに嘘はないけどやっぱり恥ずかしい。

堂々と四六時中好きだとか愛してるとか普通に言える奴の気がしれない。

「ねえ、もう一回言って?」

いたずらっぽく実結が俺の顔をしたから覗き込んだ。

「…絶対言わない。」

「えー!また颯のレア単語が増えちゃったよ…」