世界の人口は六十数億人もいるらしい。
そんな気が遠くなっちゃいそうな人の中であたしは、颯に出会えたんだ。
たまたま、同じ年で、たまたま親同士が仲良くて、マンションの部屋が隣で。
偶然なのかな、それともあたしはこの偶然の積み重なりを運命って思ってもいい?
颯に恋をして、楽しいことばかりじゃなかった。
釣り合わないって言われて、傷ついたり、素っ気なくなった颯に不安になったり。
たくさん悩んで、泣いて、落ち込んだ。
だけど反対にたくさんの大切な思い出ももらったんだよ。
初めて手をつないだ時の感触も、初めてキスした時のドキドキも、全部全部覚えてる。
少しずつだけど、確実に前に進んでこれたよね。
ゆっくりだって、奥手すぎるって言われることもあったけどこれがあたしたちの精一杯だった。
はじめはただ、付き合うってことだけにもドキドキしたんだから!
それから手を繋いで、キスをして。
「颯、これからもよろしくね。」
まだ少し眠そうな颯に言うと、颯はその大好きな手であたしの頭を優しくなでてくれる。
「こっちこそ、よろしく。」
今日からまた新しいあたしたちが始まるんだ。
離れてても、心はいつも隣にいるから。
そんな気が遠くなっちゃいそうな人の中であたしは、颯に出会えたんだ。
たまたま、同じ年で、たまたま親同士が仲良くて、マンションの部屋が隣で。
偶然なのかな、それともあたしはこの偶然の積み重なりを運命って思ってもいい?
颯に恋をして、楽しいことばかりじゃなかった。
釣り合わないって言われて、傷ついたり、素っ気なくなった颯に不安になったり。
たくさん悩んで、泣いて、落ち込んだ。
だけど反対にたくさんの大切な思い出ももらったんだよ。
初めて手をつないだ時の感触も、初めてキスした時のドキドキも、全部全部覚えてる。
少しずつだけど、確実に前に進んでこれたよね。
ゆっくりだって、奥手すぎるって言われることもあったけどこれがあたしたちの精一杯だった。
はじめはただ、付き合うってことだけにもドキドキしたんだから!
それから手を繋いで、キスをして。
「颯、これからもよろしくね。」
まだ少し眠そうな颯に言うと、颯はその大好きな手であたしの頭を優しくなでてくれる。
「こっちこそ、よろしく。」
今日からまた新しいあたしたちが始まるんだ。
離れてても、心はいつも隣にいるから。



