そんなジンクス、信じる質じゃないけど直感で思った。

このネックレスはきっと実結に似合うんだろうなって。

「颯、ほんとにほんとにありがとう!」

だから、その顔反則。

そんな顔したら俺、また…

「そろそろ寝る?」

自分の理性のために提案してみる。

だってこれ以上起きていたら俺、持ちそうにない。

「…颯?」

なのに実結はまた、俺の背中に手を回した。

だから、そんなことされたら、まずいって。

「実結、離して。」

「なんで…?」

潤んだ上目遣いで見つめてくる天然。

「…やばいから。それ以上近づかれたら、俺、実結のこと…」

「いいもん…」

は?

「あたしね、もっと颯に触れてたい。一番近くにいたいの…だから…その…」

なんだよ、それ。

「これからどうなろうとしてんのか、わかってる?」

そう聞くと、実結は頷いた。

「わかってるよ、あたし、颯とならいいって思ってるから…だからね…」

限界だ。

実結の言葉が終わる前にその唇を塞いだ。

敷かれた布団の上にそっとその体を倒した。

俺の下で組み敷かれている実結。

「ほんとに、止まんないかも…」