「実結!!どうだった!?」

あゆちゃん、待っててくれたんだ!

あたしはあゆちゃんを見上げて、手で大きく丸を作った。

「やったね!二人とも合格したんだ!」

あゆちゃんがあたしの腕に抱きついた。

合格した、まだ夢の中にいるみたい。

将来の目標に一歩近づけたんだ。

「早紀に報告しにいこ!」

そう言うとあゆちゃんは走りだし、あたしも続いて走る。

「実結!あゆ!どうだった?」

「受かってた??」

早紀ちゃんも桐生君も教室で待っててくれてた。

「ふふふっ!実結もあたしも春から華の女子大生です!」

「はぁ…良かった…」

「早紀、気負いすぎ!」

早紀ちゃんも桐生君もまるで自分のことみたいに喜んでくれた。

いい友達に囲まれて、あたしは本当に幸せだ。