「…っや！だれかっ！」

大声を出したいのに、喉がしまったみたいにぎゅっとなって声が出せない。

「ごめんねー？」

最後に見えたのは茶髪の髪の毛のしたでキラキラ光っていた銀色のピアス。

ごんっと鈍い音がして、頭に激痛が走った。



目を開けると、知らない場所だった。

ここ、どこだろう？

今何時なんだろう？

怖くて不安で仕方ないのに、考えるのはそんな冷静なことばかり。

「お、起きた。おはよう、みーゆちゃん。」

赤い髪の男の子があたしに近づいてくる。

「やだっ！来ないでっ…」

「おお、その顔そそるわぁ…本当にかわいいね、君。」

嫌だよ、助けて…っ…

…なんであたしがこんな目に…？

「じゃあ俺から…ってえ！」

赤い髪があたしに手を伸ばしかけた瞬間、いきなりその男の子はぶっ飛んだ。

なにが起こったの？

「てめえ…誰だ！？」

そこにいたのは…