「どうする?あたしは本気よ。」

あたしが一言、颯に嫌いだって言えばすむの?

だったら…

っ…嫌われてもいい。

颯の夢の邪魔は絶対にさせない。

颯がバスケをどれだけ好きか、そのためにどれだけ努力してきたかあたしは知ってるんだから。

「…わかった。言えばいいんでしょ?それでもう颯に変なことしないんだよね?」

「うん!しなーい!ありがとー!よろしくねー!」

嬉しそうに笑うと西田さんは行ってしまった。

何で…嫌いだなんて正反対のこと言うの。

最低だ…

だけどこうするしかないんだよね。

だったらもう嫌われてもいいから。

颯が笑っててくれるのが一番の幸せだよ。

颯の夢が叶うのが一番の願いなんだよ。

あたしは覚悟を決めた。