君のとなりで

「そんな否定しなくてもいいじゃん。」

あれ?

なんかいつもと違う気がするのは気のせい?

いつもなら「ばーか」とかいって、笑うくせに。

なんとなく甘えたのような…

「否定はしないもん…」

だって好きなのは本当のことだもん。

「…俺も、好き…」

…っ…なんで…ずるいよ、颯は。

そんなこと、滅多にいってくれなかったくせに。

颯と付き合って、一年半以上たつけど、その間で好きって颯が言ってくれたのは片手で数えられる。

毎回、嬉しくて、胸がきゅってなって。

ずっとずっとそばにいたくなる。

いつもなら嬉しい、幸せだけで良かったのに今回は違う。

好きって言われたのに、苦しいよ。

こんなこといままでなかったのに。

好きなのに、さよならなんだよ。