君のとなりで

また流れた!

でも早すぎてお願いなんてしてる暇ない。

「そろそろ展望台行くか。」

平地でこんなに綺麗なんだったら高いところはもっとすごいんだろうな…


しばらく歩いて、少し高台になってる小さな建物が見えてきた。

「あれかな?」

「多分。」

なかに入ってみると誰もいなかった。

やっぱり食堂の奥さんがいってた通り、穴場だったんだ!

その屋根には大きな天窓がついていて、今にも降ってきそうなくらいのたくさんの星がキラキラ輝いている。

隣を見ると、颯の大きな瞳のなかに星がキラキラ流れてて、すごくきれい。

「好き…」

「はっ!?…」

えっ!?今、心の中でいったつもりだったのに!

「あっ、えっと、あの、その!違うの!いや違わないけど!」

頭の中ぐちゃぐちゃでなにも考えられないよ!

恥ずかしい!穴があったら入りたいとはまさにこの事!

もういや!