俺は実結が好きだ。
たぶんこれからもずっと好きだ。
「お願いします!」
しばらくの沈黙のあと、電話の向こうで小さく息をはく音が聞こえた。
『うん…実結をよろしくね。颯君だから許すね。』
俺だから、許された。
その言葉が重くのし掛かる。
日菜さんにも悪いことをしている。
電話を切るとすぐに実結が聞いてくる。
「…お母さん、なんて?」
「うん、何とかな。」
あと一日伸びた実結との時間。
この二日で俺は実結とのことを大切な思い出にしよう。
この先思い出したときにお互いが付き合えてよかったと思えるように。
今すぐには忘れることも、後悔しないことも無理だけどいつかそんな風に思い出せればいい。
そんなことを実結の横顔を見ながら思っていた。
たぶんこれからもずっと好きだ。
「お願いします!」
しばらくの沈黙のあと、電話の向こうで小さく息をはく音が聞こえた。
『うん…実結をよろしくね。颯君だから許すね。』
俺だから、許された。
その言葉が重くのし掛かる。
日菜さんにも悪いことをしている。
電話を切るとすぐに実結が聞いてくる。
「…お母さん、なんて?」
「うん、何とかな。」
あと一日伸びた実結との時間。
この二日で俺は実結とのことを大切な思い出にしよう。
この先思い出したときにお互いが付き合えてよかったと思えるように。
今すぐには忘れることも、後悔しないことも無理だけどいつかそんな風に思い出せればいい。
そんなことを実結の横顔を見ながら思っていた。