「俺たち、幼なじみに戻ろう。」

あたしの目を見つめながらそういった颯。

一瞬何を言われたのかわからなかった。

数秒たってようやく頭が理解し始めた。

幼なじみに戻る?

それって…

言いたくない、考えたくない。

怖いよ…っ…な、に…





「実結、別れよう。」


信じられなくって、怖くて逃げてた言葉を、颯は残酷なくらいはっきりと言った。

「…っ…なんで…」

喉が閉められたみたいに苦しくて、やっとのことで出てきた一言。

「俺、バスケのスカウトで来年から青葉大学に行く。」