「み、三つ目の、プレゼントは…」

そう言うと実結は俺の手をぎゅっと握った。

「そ、颯…こっち来て?しゃがんで?」

おい、こいつまじでするきなのか?

すげえ震えてるし…

「…いいよ、二つももらえたし、…っ…」

急に抱きついてきた実結。

「…っ…いいの…あたしが、したいの…」

そして俺の肩に小さな手を置いた。

「…目、つむって…」

もう、どうにでもなれ。

もう、知らない。

そっと目を閉じた。

暗闇のなかで、実結が近づく気配を感じる。

そして唇に柔らかくて温かいものが触れた。

すぐに離れたそれ。

目を開けると、顔を真っ赤にして、涙目で俺を見つめる実結。

「颯…好き…」

その瞬間、俺のなかでなにかが切れた。

多分それは、理性のつたない糸。