「ちなみにあたしのクラスは阿月!また同じクラスだよ?しかも同じ委員とか最悪!」

雪本阿月君はこれまた二年生のとき同じクラスで、確か萌ちゃんの幼なじみ。

「俺だって最悪!」

「ったあ!なにすんの!」

いつのまにか萌ちゃんの後ろに来ていた雪本君が萌ちゃんの頭をはたいた。

「よっ、藤咲!久しぶり!」

「そうだね。二人ともA組だっけ。」

いいなー…何だか二人がうらやましい。

あたしもやっぱり颯と同じクラスがよかったよ。

図書室にはすでに人が結構集まっていた。

席は指定されていて、萌ちゃんと雪本君とは離れちゃった。

都築君はすでに席に座ってる。

これから一年間、この人と一緒に委員するんだから、仲良くなりたい。

けど、話しかけないでオーラがてでるような…

「藤咲実結先輩!」

先輩!?あたしは部活に入ってないから後輩はいないはずだけど…

でも藤咲実結ってあたしだよね?

振り替えるとそこには、かわいい顔をした男の子。

なんとなく桐生君に似てる。

「…はい?」

「俺、一年の星野翔太って言います!よろしくお願いします!」

「えっと…よろしく…」

それだけ言うと、その子は自分の席に戻っていった。

なんだったんだろう…