「そーうっ!大丈夫ー?あたしが看病してあげるからね!」

そう言って冷却シートを額に背伸びして張ってくる茜。

だから、顔が近いんだよ!

「風邪うつしたらだめだし、俺もう大丈夫だから茜は帰れよ、な?」

「えー、あたしまだ颯といたいもん!」

やっぱこいつ、ちょっと変わったよな…

「ねえねえ、もしさ、葵と実結が付き合ったらさ、あたしと颯も付き合ってみない?」

「はっ?」

何いってんの…あり得ないだろ…

だって実結は一応俺と付き合ってるんだし…ってこいつ、それを知らないのか。

「茜、俺実結と付き合ってるから、今。」

そう言うと茜は目を見開いた。

「うそっ!そんな…嘘でしょ?」

「ほんとだよ。」

すると茜は立ち上がった。

「そんなのっ、そんなのっあたし、認めないから!絶対認めないから!」

そう言うとバタバタと部屋を出ていった。

なんだ?なんでそんなに言うの?

女ってとことんわけわかんねえな…