そう言って優しく微笑むのは、小学生のころよく遊んでいた深沢葵君ことあおくん。

「あおくん、背伸びたね!」

「みゅーは相変わらずちっちゃいね。」

もう!どうせあたしは成長してませんよ!

「これでもあの頃より五センチは伸びたんだからね!」

小さいのに変わりはないけど…

「うそうそ、きれいになったよ。みゅーは。」

き、きれい!?そんなこと初めて言われた!

「これから家に帰るの?」

「うん!あおくんは?」

「俺もばあちゃんちに茜迎えにいくとこ。一緒に帰ろ。」

あおくんと並んで歩き出す。