わたしに彼氏ができない理由

「ん??」

「あ、いやいや、なんでもないですっっ!」

うっかり名前を呼んでしまった

ふぅーっあぶねーっっ

「俺、もうそろそろ行かなきゃ。クラス放置してるからさ笑 また連絡するね!じゃぁまたね!」

「あ、また!」

拓人くんはまたニッコリ笑って私に背を向けた

広い背中…

そして

本当黒いな。。笑笑笑

ダンス、誘ってくれなかったな…っていやいやいや何考えてんの、自分!!!!これじゃまるで拓人くんとダンスしたかったみたいじゃんっ…

「4時にプールの前っ!!!!」

「え…?」

見つめていた広い背中はふりかえることなく声が聞こえた

そこで顔だけを私の方に向けて

「待ってるね!」

それだけ言うとまた前を向いて歩いて行ってしまった

え。え。え。え。なんて????

4時??

4時って……ダンスの時間だ。。。

「春〜っっっ!!!」

「やっと見つけたー!!!」

「杏奈!瑠奈!」

あわあわと1人で動揺していると誰かに名前を呼ばれた

声の方を見ると瑠奈と杏奈で、2人は私を抱きしめた

「おわっ2人ともっ!くるし「「心配したんだからーっっ!!」」

私は座ってるのに立ってる2人にめいっぱい抱きしめられて本当に窒息しそうになった

殺す気かっ((((;゚Д゚)))))))