新たな学年






  「おはよ~!」

私、亜芽里。高校2年生。

明るくて親切だけど、本当は、泣き虫な女の
子。

今日から、1学期なの。

前期のインターンシップがもうすぐだからとても楽しみ!


私は、不安もありながらクラス替えを見に行った。

今年は、2年B組。

親友の、一花ちゃんは……今年も同じクラスだ。(良かった…)

クラスに向かう途中で、昨年同じクラスだった友
達にあいさつをして、いざ教室に入ろうとしたら…

‐‐ドンッ!

「いたっ!」

その時、誰かが後ろからぶつかってき
た。

げっ…!

そこに立っていたのは、長身でモデル顔負けってくらい整った顔立ちで、超イケメンの幼馴染だ。

葵は、私の事気づいていないみたい、ってかこんな男子うちの学校にいたんだ……。

「なに、見とれてんだよ?」

「ほえっ!?」

「俺にホレたか?」

……はぁぁ!?

「ほ、ホレるわけないでしょ!? バッカじゃない!?」

え…葵ってナルシストだったっけ?

そう言いながらも、私は、自分の胸がドキドキ
と高鳴っている事に気づいていた。